2018年3月3日から20日間かけて、東京から大阪まで歩いた「東海道歩き旅」の記録になります。
- なぜ東海道(約500キロ)を歩こうと思ったのか
- 歩き旅のルートと日々の日記
- 費用や宿泊先、持ち物など
東海道を歩こうと思ったキッカケ
ふと仕事中に「歩きで大阪まで行けるのか?」と思ったことが歩き旅をスタートさせたキッカケになります。
東海道53次の存在も歴史等に疎いので、歴史的な背景を感じながら歩きたかったと言う気持ちも最初は全くありませんでした。
「本当に、歩いて大阪まで行けるのか?」
「一体どのくらいの期間で到着できるのか?」
それを知りたくて、さらには体験してみたくて東海道歩き旅を行いました。
キッカケはどんな小さなことでも、思いつきでも良いと感じています。
要するに一歩踏み出すか、踏み出さないか。
面倒臭いことが大嫌いな私が一歩踏み出し歩き旅を実現させたのは、人生において良い経験をしたと終わってから強く感じております。
東海道53次とは
江戸時代、徳川家康が整備した五街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)のうちの一つ、東海道の53の宿場のことを指します。
江戸と京都を結ぶ東海道は、幹線道路の一つで江戸幕府にとっては政治的、軍事的に極めて重要な道路だったようです。
東海道は五街道のなかでも交通量が多く、往来する大名や役人、一般の旅人で賑わっていたようです。
ちなみに、江戸時代は庶民が旅行へ行くことは各藩の法律により禁止されていたようです。
ではどうやって旅に出ていたのか?
旅は禁止ですが、神社仏閣をめぐる信仰目的の旅であれば問題なかったようです。
また、大阪まで加えて東海道五十七次とも言われます。
東海道53の宿場に伏見宿、淀宿、枚方宿、守口宿を加え高麗橋が終着点となります。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に整備された五街道の一つ、東海道にある53の宿場を指す。(Wikipediaより)
五街道(ごかいどう)は、江戸時代の江戸・日本橋を起点に伸びる東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道の五つを指した陸上幹線道である。(Wikipediaより)
東海道歩き旅の行動記録
歩き旅の行動記録になります。
20日間かけて東京から京都・大阪へ向かいました。
「このくらいのペースで行けば歩けるのか」
「もっと早いペースなら20日もかからないな」
等々、歩き旅の参考にしていただけると嬉しいです。
歩いた距離:約524.92キロ
消費カロリー:約41,065キロ
3日目は、足裏のマメと膝に激痛の影響で休足日となっています。
19日あれば東京から京都・大阪までは歩きで辿り着くことが出来る事がわかりました。
足と体力と休憩時間を減らせばもっと早く到着できると思います。
東海道を通しで歩くためのアイテム
東海道を通しで歩くために
【用意しておいてよかった物】
【用意しておけばよかった物】
【必要なかった物】
を紹介したいと思います。
足への負担を軽減する為に荷物はなるべく軽く、必要最低限で良かったと思っております。(お金さえあれば・・・)
まさか、1日目であんな大きなマメができるとは思ってもいませんでした。
用意しておいてよかった物
ヘッドライト
いうまでもありません。大活躍いたしました。歩き旅、何が怖いって熊などの野生動物ではなく自動車やトラックです。前方だけ照らすライトではなく、後方もピカピカと光るライトだったので自動車やトラックに存在感を示すことが可能です。
モバイル充電器
スマートフォンの充電が切れてしまったら、「地図も見れない」「ホテルも予約できない」「ECショッピング」も出来ないという事態に陥ります。私はスマホ自体のバッテリーが寿命なのか直ぐに充電がなくなってしまい、基本的にモバイル充電器をスマホに挿したまま歩いておりました。
自撮り棒
ひとり旅必須のアイテムと言っても過言ではないでしょう。自撮り棒がないと顔のアップ写真ばかりになってしまいます。何よりも自分が写っている写真が少なくなります。三脚タイプの自撮り棒がオススメです。
用意しておけばよかった物
キズパワーパッド
当初、マメが足裏にできることを想定していなかった為に用意しませんでした。今だから言えます。マメが出来なくても用意はした方が良い。旅途中で、薬局探すのがとても辛かったです。絆創膏でも大丈夫ですが、キズパワーパッドが一番良かったです。
サポーター
膝と膝裏がとにかく痛くなりました。これも旅途中で薬局で購入しましたが、事前に準備するべきアイテムでした。日々の運動不足を実感しました。
安全ピン
マメを潰すためのアイテムになります。マメが大きくならないうちに潰すべきでした。これも旅途中購入しました。安全ピン1本で購入することが出来ないので、大量の安全ピンがリュックに散乱したことは良い思い出です。家から1本、2本持っていけば良かったと反省。
必要無かった物
カメラ
「写真たくさん撮るぞ!」と思って持っていきましたがストラップを忘れたため、首から下げることが出来ずに写真を撮影するたびにリュックからカメラを出しておりました。リュックからカメラを出すことが億劫になったのとスマホで十分撮影できることに途中から気が付き、カメラなんて持ってくるんじゃなかったと思った次第です。
モバイル充電器
用意しておいてよかった物に記載したモバイル充電器。なぜ必要ない物にも記載したのか?それは充電器は一つで良かったということです。充電が切れるのが不安で2つ持って行ったのですが、正直2つも必要ありませんでした。
書籍
東海道を歩くための書籍(地図)ですが、一切見ませんでした。現代はスマホで問題ありません。旧東海道など昔の道を歩くのであれば必須と考えますが、とにかく東京から大阪まで歩くという場合にはスマホで大丈夫でした。事前学習や旅の振り返り等には良いと思いました。(今度は旧東海道メインで歩きたいな・・・)
他、準備編にも何を用意したか書きましたので参考にして頂けると幸いです。
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東海道歩き旅の宿泊先と予約
東京から京都大阪(京都大阪から東京)の間を通しで歩くということは、日々どこかに宿泊しなければなりません。
もちろん、野宿やテントを張ることも可能だとは思います。
私の場合は、夜は仕事をしなければなりませんでしたのでネットカフェ、またはホテルに宿泊しながら東海道を歩いていました。
本当なら、格安旅にしたかったのでネットカフェのみで歩きたかったんですが、足の痛みと体力的な問題でちゃんと体を休ませることが出来る場所が良いという結論に至りました。
基本的に道中にビジネスホテルは存在しており、ホテルが無い場合はホテルのある街を1日の目標地点にして歩きました。
ホテルの予約に関しては、基本的に当日予約。
その日の午前中に、「あっこのペースなら今日はここまでいけそう」と判断できるので、お昼頃に予約を入れておりました。
判断を誤って、すごく遠い場所を予約してしまった時は泣きそうでした。
ホテルは、1人で予約すると凄く割高と感じました。2人なら1500円で泊まれるのに・・・(おひとり様用プランの充実を願っております)
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東海道歩き旅の費用
東海道歩き旅の費用を紹介したいと思います。
1日、食費と宿泊費を含めて3000円〜4000円の20日間で約10万円を予定していました。
しかし、1日目より予算をはるかにオーバーし、そのままずるずると節約歩き旅からお金をとにかく使う歩き旅になってしまいました。
足の治療と食費、宿泊費にお金を使った記憶があります。
- 準備費用(リュックや自撮り棒等の旅に必要なアイテム)
約5万円 - 旅の費用(食費・治療代等)
約6万円(1日平均3000円×20日) - 旅の宿泊費
約14万2000円 - 合計
約25万2000円
ふり返って見ると結構お金を使いました。
でも、それも含め良い経験をしたなと感じております。
(次があるとしたら、必ず10万を切る旅にしたいと思います)
東海道歩き旅の感想
3月3日に日本橋を出発した東海道歩き旅、3日目の平塚でリタイアしそうになりながらも、なんだかんだ歩き続けて無事に京都三条大橋まで通しでたどり着くことができました。
東海道を歩いて良かった事
・電車や飛行機等の移動手段のありがたさを改めて実感する事ができた。
江戸時代は、乗り物と言えば、馬や籠等になるかと思います。現代のように高速で移動する手段がありません。15日から20日くらい目的地に辿り着くまでかかっていたわけです。それを今なら、新幹線で3時間以内で辿り着く事が可能です。
・最高の贅沢をする事が出来た。
忙しい現代。1分1秒をも無駄にする事が出来ない方も多いと思います。日々の生活や仕事に追われて気がつけば1日が過ぎ、半年、1年なんてあっという間です。とにかくやる事が多いですし、日々キャッチする情報量も多い。そんな現代に、1日ひたすら歩く。自由気ままに何も考えずにとにかく歩くという行為は非常に贅沢な時間の使い方だったと旅が終わってから感じました。
・道に詳しくなる&箱根駅伝や旅番組を見た際にちょっと興奮するようになった。
今でも歩いた道の景色はぼんやりですが記憶しています。なので、テレビで歩いたことのある道路が映し出されると・・・「あっ、あそこの道のそばにラーメン屋あったな。」「あの道は辛かった。コンビニ全然ないもん。」と心でつぶやき、一人で興奮しています。
東海道を歩いて辛かった事
・とにかく足が痛くて仕方なかった。
運動不足というものが一番良くなかったと思っています。ただ、履き慣らした靴で旅に出かけなかったのが本当に良くなかったと感じています。一度も履かずに当日におろした新品のトレッキングシューズによって私の足はズタボロになりました。どんな機能的な靴でも履き慣らしていないと、足を常に攻撃する武器と化すという事を改めて学びました。
・トイレ問題。
東海道は国道1号沿いという事もあり比較的コンビニやお店、ホテルがたくさんあります。ただ、全くない場所も存在していました。幸い、漏らすことや立ち小便をするという事はありませんでしたが携帯用トイレ等を持ち歩けば良かったなと思いました。
・歩く事に慣れるまでが辛い。
これを言ってしまったら良い思い出も悪い思い出も全て台無しになってしまいますが、自由気ままに何も考えずに歩くという事が最初は辛かったんです。何しろ1日20キロから30キロを毎日歩く事はありません。毎日歩くという行為に慣れるまでが辛かったです。慣れてしまえば、歩く事が苦ではなくなります。
最後に
いかがでしたでしょうか。2018年3月3日から20日間かけて、東京から大阪までの東海道歩き旅。この旅を通して、様々なことを感じる事が出来ました。
何より、30代という時期にこの歩き旅をする事が出来たのがとても良かったと思っています。
「会社を定年退職したら歩こう!」
でも良かったんですが、きっとその時には歩く元気もなくなってしまっているか、また別に他のことに興味がわき歩き旅なんてことを忘れてしまっている可能性があります。
思い立ったが吉日。
歩き旅に限らず、やると決めたその日から行動に移すということが大切だなと思った今日この頃です。
この歩き旅まとめと日々の日記を見ていただき、皆さんの旅の参考に少しでもなれば幸いです。
「いやー、めちゃ歩いたのに全然痩せなかった。むしろ太ったし。旨いもの食い過ぎたかな。」
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